Japanese
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特集 肝切除のコツを知る―出血を少なくするために
出血を減らす術中管理の要点
Point of intraoperative management to decrease hemorrhage in hepatectomy
藤井 努
1
,
中尾 昭公
1
Tsutomu Fujii
1
1名古屋大学大学院医学系研究科病態制御外科学
キーワード:
肝切除
,
出血
,
術中管理
,
中心静脈圧
,
胸腔内圧
Keyword:
肝切除
,
出血
,
術中管理
,
中心静脈圧
,
胸腔内圧
pp.961-963
発行日 2005年8月20日
Published Date 2005/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407100152
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要旨:肝臓は血流に非常に富む臓器であるため,その切除手術に当たっては,出血コントロールがきわめて重要である.Pringle法もしくは片葉阻血法により,門脈および肝動脈からの出血はある程度抑えることが可能である.よって肝静脈圧,すなわち中心静脈圧を低く抑えることが,術中管理の要点の1つであるといえる.肝切除手術時の出血に対する濃厚赤血球液輸血は,肝臓への負担を増加させビリルビン値の上昇につながるため,その使用には十分な配慮が必要である.
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