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特集 術中の出血コントロールと止血のノウハウ
肝切除術における術中の出血コントロール
Control of intraoperative bleeding during hepatectomy
板本 敏行
1
,
大段 秀樹
1
,
田代 裕尊
1
,
浅原 利正
1
Toshiyuki ITAMOTO
1
1広島大学大学院医歯薬学総合研究科先進医療開発科学講座外科学
キーワード:
肝切除
,
出血
,
CVP
,
CUSA(R)
,
バイポーラ
Keyword:
肝切除
,
出血
,
CVP
,
CUSA(R)
,
バイポーラ
pp.1429-1433
発行日 2004年11月20日
Published Date 2004/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407101079
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要旨:肝切除術中の出血を回避するためには,解剖を熟知したうえで丁寧な手術手技を心がけることが重要である.ルーペの着用によって繊細な血管処理や止血操作などが可能となる.出血した場合の対処は,決して慌てることなく術野を確保することが第一で,無理な止血操作はかえって大量出血を招く.特に,肝静脈や下大静脈からの出血のほとんどは,出血点を軽く圧迫することによって止血が可能である.肝離断中の出血のほとんどは肝静脈枝からの出血で,CVPを5cmH2O以下に維持することによって出血量を軽減できる.麻酔科医との密な連携が必要である.
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