Japanese
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特集 手術のグッドタイミング
〔根治術のタイミング〕
胆石性膵炎における胆石に対する治療
Treatment of gallstones complicated by acute pancreatitis
杉山 政則
1
,
阿部 展次
1
,
柳田 修
1
,
正木 忠彦
1
,
森 俊幸
1
,
跡見 裕
1
Masanori SUGIYAMA
1
1杏林大学医学部外科
キーワード:
胆石性膵炎
,
ERCP
,
内視鏡的乳頭切開術
,
腹腔鏡下手術
Keyword:
胆石性膵炎
,
ERCP
,
内視鏡的乳頭切開術
,
腹腔鏡下手術
pp.39-44
発行日 2005年1月20日
Published Date 2005/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407100005
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要旨:胆石性膵炎では,軽症例は胆石が乳頭から十二指腸へ自然排出することが多いが,重症膵炎では胆石の乳頭部嵌頓が持続したり胆石が総胆管内に長くとどまることが多い.したがって,重症膵炎や黄疸・急性胆管炎合併例では48~72時間以内のERCPや,内視鏡的乳頭切開による総胆管切石が必要である.胆囊結石に対しては膵炎が完全に改善したのちに胆囊摘出術を行う(通常は発症後3週目以降).軽症膵炎では胆石に対する早期の治療は不要であり,膵炎消退後すみやかに膵炎予防のために胆囊摘出術を行う(通常は発症後5~10日目以降).多くの症例では腹腔鏡下手術が可能である.
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