急性膵炎-診療ガイドラインの改訂を受けて
胆石性膵炎
桐山 勢生
1
,
熊田 卓
,
谷川 誠
,
久永 康宏
,
豊田 秀則
,
金森 明
,
多田 俊史
,
北畠 秀介
,
山 剛基
1大垣市民病院 消化器内科
キーワード:
膵炎
,
胆管炎
,
内視鏡的逆行性胆道膵管造影
,
重症度指標
,
診療ガイドライン
,
治療成績
,
内視鏡的括約筋切開術
,
ランダム化比較試験
,
胆石
Keyword:
Cholangitis
,
Cholangiopancreatography, Endoscopic Retrograde
,
Pancreatitis
,
Severity of Illness Index
,
Randomized Controlled Trials as Topic
,
Sphincterotomy, Endoscopic
,
Practice Guidelines as Topic
,
Treatment Outcome
,
Gallstones
pp.571-577
発行日 2016年4月20日
Published Date 2016/4/20
DOI https://doi.org/10.19020/J01937.2016251542
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胆石性膵炎は,他の膵炎と同様に膵炎を主体とする症例から重症胆管炎を併発した症例まで多様な病態を示す.急性膵炎の診断後ただちに成因検索を行い胆石性か否かを判断する.血液検査で肝胆道系酵素の上昇を認め,画像で胆管結石が証明されれば胆石性と判断されるが,小結石やpassed stoneの症例も少なくなく,膵炎急性期には胆管結石が描出できないこともあり胆嚢結石や胆石の手術歴などの間接的な所見から総合的に判断する.治療は,他の膵炎と同様に膵炎に対する基本的な保存的治療を行う.通常は膵炎鎮静後にERCPを行って胆管結石を確認して内視鏡的に治療するが,胆管炎や胆道通過障害があれば膵炎急性期にも緊急ERCP/ESを行うことが推奨されている.
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