Japanese
English
総説
若年性パーキンソニズムの病理
Juvenile Parkinsonism:Its Neuropathological Aspects
高橋 均
1
Hitoshi Takahashi
1
1新潟大学脳研究所実験神経病理学部門
1Department of Pathology, Brain Research Institute, Niigata University
キーワード:
juvenile parkinsonism
,
Parkinson's disease
,
neuropathology
,
substantia nigra
,
Lewy body
Keyword:
juvenile parkinsonism
,
Parkinson's disease
,
neuropathology
,
substantia nigra
,
Lewy body
pp.523-529
発行日 1994年6月1日
Published Date 1994/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1406900642
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I.はじめに
若年性パーキンソニズム(Juvenile parkinsonism,JP)は40歳未満の若年に発症するパーキンソニズムであり,levodopaの効果が明らかな一群とされている25,27)。このJPは,その特徴的な臨床所見などから,これまでにもいくつかの病型に分類されてきた8,25)。しかしながら,臨床像と生化学的異常あるいは病理形態学的所見との対応は,未だ不十分であり,現在も議論のあるところである3,9,28)。
本稿では,石川9)が改めて示した臨床病型(表1)のなかでその主体をなすと考えられる"常染色体性劣性遺伝形式をとり睡眠による症状の改善を呈する型(AR-JP)"および"パーキンソン病が若年に発症する型"について,その自験例を呈示するとともに,これまでの剖検報告例を整理してみたい。
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