Japanese
English
特集 大脳基底核疾患—最近の知見
パーキンソン病の臨床病理学的亜型について
Clinical Subtypes of Parkinson's Disease
水野 美邦
1
Yoshikuni Mizuno
1
1順天堂大学医学部脳神経内科
1Department of Neurology, Juntendo University School of Medicine
キーワード:
juvenile parkinsonism
,
Parkinson's disease
,
parkinsonism-dystonia syndrome
,
dystonia
,
clinical types
Keyword:
juvenile parkinsonism
,
Parkinson's disease
,
parkinsonism-dystonia syndrome
,
dystonia
,
clinical types
pp.105-112
発行日 1993年2月1日
Published Date 1993/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1406900438
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I.はじめに
パーキンソン病が1つの疾患単位か,それともいくつか病因の異なる病態よりなる症候群であるかは,絶えず話題に上がる問題であるが,今のところ誰も明確な解答を出せないのが現状と思う。この総説でも明快な解答を出すことは困難と思われるが,日常診療での経験と,文献に報告された種々の非定型例に基づいてパーキンソン病をどのように考えればよいかについて私見を述べさせて頂きたい。忌憚のない御批判を頂ければ幸いである。
ある疾患について臨床亜型を考える条件として,まずその疾患には共通の臨床症候と,病理所見が存在することが必要である。パーキンソン病についてはこの条件は満足すると思うが,最初にパーキンソン病の定義について簡単にふれることにする。
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