Japanese
English
特集 神経系の発達
睡眠リズムの発達の基礎
The Neurophysiological Basis of the Sleep Rhythm Developments
橋本 俊顕
1
Toshiaki Hashimoto
1
1徳島大学医学部小児科学教室
1Department of Pediatrics, Tokushima University, School of Medicine
pp.877-886
発行日 1989年9月1日
Published Date 1989/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1406206384
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生体のリズムは,睡眠,体温,ホルモン,摂食行動など種々のリズムがあり,これらが互いに関連して生体の活動を営んでいる。中でも睡眠リズムは重要なものの一つであり,脳の働き,生体の様々な機能に影響を及ぼしている。睡眠の研究は脳波と共に種々の生体現象を同時記録するポリグラフ検査法により発展してきたが,特に1953年Aserinskyら1)によるREM睡眠の発見以来飛躍的に進歩した。さらに,近年は生体内の微量物質の測定法の進歩により,生化学的研究も進展してきた。本論文では,小児の睡眠リズムの発達についてのみならず,その基礎的神経生理学的および神経薬理学的機構についても述べたい。
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