特集 Generalist必携 睡眠障害へのアプローチ
概日リズム睡眠障害
市村 麻衣
1,2
,
田中 和秀
1,2
,
大川 匡子
2
1滋賀里病院
2滋賀医科大学医学部精神医学講座
キーワード:
概日リズム
,
生体時計
,
睡眠相後退症候群
,
非24時間睡眠覚醒症候群
Keyword:
概日リズム
,
生体時計
,
睡眠相後退症候群
,
非24時間睡眠覚醒症候群
pp.217-221
発行日 2004年3月1日
Published Date 2004/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414101117
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Case
非24時間睡眠覚醒症候群の1例
患者:16歳,男子,高校生.
現病歴:幼少時より,布団に入っても午前2時頃まで眠れないことがしばしばあった.小学生の時は朝むりやり家人に起こされて登校していたが,授業中もずっと眠っていた.中学校はほとんど登校できない状態で,試験の前日のみ徹夜をして朝から学校に登校した.試験の成績は優秀であったが,出席していないため内申点が足らず,私立高校に進学した.休日に睡眠時間を調節するなどしてなんとか通学していたが,5月の連休以降,再び朝起床できなくなり,登校できなくなった.高1の7月に睡眠専門外来を受診し,睡眠日誌をつけたところ,毎日1~2時間ずつ入眠・覚醒時刻が遅れていることがわかり,概日リズム睡眠障害(非24時間睡眠覚醒症候群)と診断された.
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