特集 小児科医が知っておくべき子どもの眠り
総論
子どもの眠りの基礎知識 睡眠と生体リズムの構造・発達・メカニズム
天藤 七海
1
,
粂 和彦
1
AMAFUJI Nanami
1
,
KUME Kazuhiko
1
1名古屋市立大学大学院薬学研究科神経薬理学分野
pp.1161-1166
発行日 2024年8月1日
Published Date 2024/8/1
DOI https://doi.org/10.24479/pm.0000001783
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はじめに
人は約24時間周期の生物時計を外部環境に同調させ,睡眠覚醒などの生理機能の日内変動を生み出している。睡眠は概日リズムの強い影響を受け,生物の生存に不可欠で,記憶,発達,免疫などにも重要である。出生直後は生物時計の同調機構が未熟で,睡眠の構造も成人と異なるが,5~6歳にかけて大きく変化し,成人に近づいていく。
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