睡眠障害診療のあり方 内科医と睡眠専門医との連携を目指して
概日リズム睡眠障害
三島 和夫
1
1国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所 精神生理研究部
キーワード:
Melatonin
,
光線療法
,
分類
,
時差症候群
,
睡眠障害-サーカディアンリズム
,
Melatonin Receptors
,
Ramelteon
,
睡眠相前進症候群
,
睡眠相遅延症候群
Keyword:
Classification
,
Melatonin
,
Phototherapy
,
Sleep Disorders, Circadian Rhythm
,
Jet Lag Syndrome
,
Receptors, Melatonin
,
Ramelteon
pp.289-295
発行日 2013年2月1日
Published Date 2013/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2013091495
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
概日リズム睡眠障害は,生物時計の調節障害,もしくは生物時計に調和しない時間帯に眠ることによって不眠・過眠症状と種々の精神身体徴候を生じる病態である.概日リズム睡眠障害は大別して6種のタイプがあり,不眠や過眠など昼夜にわたり特徴的な臨床症状を呈する.不眠症をはじめとするその他の睡眠障害と誤診されることが多い.診断のために2週間以上にわたり睡眠表をつけさせ睡眠パターンを把握する必要がある.睡眠薬は無効である.生体リズムを整えるための生活指導に加えて,高照度光やメラトニン・メラトニン受容体作動薬を適切な時間帯に用いることで改善する.
©Nankodo Co., Ltd., 2013