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特集 神経疾患における神経細胞のサイズの問題
種々の錐体外路系疾患および筋萎縮性側索硬化症における線条体ならびに脊髄神経細胞の定量形態的検討
Morphometric Investigation on the Neostriatum and Spinal Cord in Extrapyramidal Degenerative Diseases and Amyotrophic Lateral Sclerosis
小柳 清光
1
,
生田 房弘
2
Kiyomitsu Oyanagi
1
,
Fusahiro Ikuta
2
1新潟大学脳研究所神経病理学部門
2新潟大学脳研究所実験神経病理学部門
1Departments of Neupathology, Brain Research Institute, Niigata University
2Departments of Pathology, Brain Research Institute, Niigata University
pp.47-54
発行日 1988年1月1日
Published Date 1988/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1406206039
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はじめに
線条体,即ち尾状核および被殻が,種々の遺伝性疾患やその他のいわゆる変性疾患においてしばしば障害される事はよく知られている。とくにハンチントン舞踏病においては,線条体に関する詳細な研究が積み重ねられ,定量形態的検索も数多く成されてきた。しかし,これ以外の疾患における線条体の定量形態的検索結果の報告は極めて乏しい。
本稿では,まず正常ヒト成人の線条体神経細胞に関する数量的特徴を示し,次にハンチントン舞踏病やchorea-acanthocytosis,パーキンソン病,multiple sys-tem atrophy, dentatorubral-pallidoluysian atrophy,進行性核上性麻痺などの錐体外路系疾患,さらにアルツハイマー病や加齢に伴う線条体神経細胞の定量形態的所見について述べる。
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