書評
—編著 H. Houston Merritt 監訳 椿 忠雄(東京都立神経病院院長)—メリット神経病学 第2版(原著第6版)
祖父江 逸郎
1
1名古屋大学
pp.499
発行日 1984年5月1日
Published Date 1984/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1406205320
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メリット神経病学第6版の日本語版(椿忠雄監訳,改訂第2版)が医学書院から刊行された。
メリット神経病学は世界的な名著として高く評価されているもので,多くの国語に翻訳され幅広い層に親しまれている。原著では,神経疾患を原因に従って分類し,発生頻度,病理,症候,診断,経過,予後,治療などの項目にわたり,現段階での考え方にもとついて,正確且つ簡明に記述している点は大きな特色とされている。記述が極めて分りやすく,必要にして十分な内容を盛り込んでいるという点でも定評がある。神経疾患は他の領域の疾患にくらべ多彩で,その内容が複雑であり,発生原因についてもまだ不明のものも多く,分類はなかなかむずかしい。
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