本の紹介／「メリット神経病学」―H.Hauston Merritt編著 椿忠雄監訳，新潟大学脳研究所神経内科訳／「失行症」―秋元波留夫著

　ここであらためて紹介するまでもなく，原著は神経内科学を専攻する人々のみならず，リハビリテーション医療等，医学関係全般に広く知られている名著である．原題名は，A Text book of Neurologyで，約20年前出版されて以来，神経学の教科書として順次改訂されつつ，多数の人に愛読されて今日にいたっている．我が国でも約10年前，医学書院よりアジア版が出版され，より広範囲に読まれるようになった．当時，未だ発足してまもないリハ養生校の私達学生にも朗報であったが，語学上で私にとっては一大難問題であり，邦訳版があればと切望した一人であった．今度，最新第5版が出るにあたり，新潟大，椿　忠雄教授等により待望の邦訳がなされ，出版となったので紹介することにした．