書評
—大熊 輝雄(東北大学教授)—臨床脳波学 改訂第3版
島薗 安雄
1
1国立武蔵療養所
pp.776
発行日 1983年8月1日
Published Date 1983/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1406205166
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インク書きの脳波計がわが国に出まわり,臨床検査としての脳波検査が広く行われるようになりはじめたのが,昭和20年代の終り頃である。したがって約30年の年月が経ち,脳波は今日ではごくありふれた検査の一つになっている。
脳波の検査はこのように広く普及したが,その内容に目を向けてみると,質的にはかなりのむらがある。判読や診断の精密度,正確さにおいては検査者の間に,かなりの優劣の差があり,この差を少くして行くことが今後の課題であると思われる。すなわち,脳波検査については,今日,量より質が問題になって来ているといえよう。
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