書評
—著 大熊 輝雄(東北大学教授)—臨床脳波学 改訂第3版
竹内 一夫
1
1杏林大学
pp.384
発行日 1983年4月1日
Published Date 1983/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1406205108
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脳波を学ぶ場合にもっとも重要なことは,まず自ら脳波をとってみることである。そして対象には正常例も含めて種々の症例について,記録をとってみる必要がある。そしてこの場合脳波所見はそれぞれの症例の臨床症状,放射線所見,手術所見,病理所見などと対比し,検討することが重要である。また脳波記録にどうしても混入する雑音も,自ら脳波をとることによって容易に鑑別可能となる。
大熊輝雄教授の臨床脳波学第3版をひもといてみると,本書の初版以来20年の歴史がまず感じられた。すでに本書はわが国におけるもっともすぐれた脳波の本として高く評価されているが,第3版では第2版以後13年間の進歩を十分に盛り込んで,文字通り面目一新と言ってもよいであろう。
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