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特集 筋萎縮性側索硬化症の病因・病態
筋萎縮性側索硬化症における生検肝の電子顕微鏡異常所見について
Electron microscopic abnormalities of the liver in amyotrophic lateral sclerosis
平山 恵造
1
Keizo Hirayama
1
1千葉大学神経内科
1Department of Neurology,Brain Research Institute,School of Medicine,Chiba University
pp.33-38
発行日 1982年1月1日
Published Date 1982/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1406204876
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はじめに
筋萎縮性側索硬化症(ALS)の肝生検の電顕所見については,昭和52年にpreliminary report6)を,また昭和53年には荒木1)が学位論文としてすでに発表した。これらはいずれも,筆者が順天堂大学脳神経内科(主任楢林博太郎教授)に在籍していた時期に,同大消化器内科黒田博之,浪久利彦(教授)の両氏の協力をえてなされたものである。今回,本誌の求めに応じて,ALS肝生検の電顕所見について再び筆を執ることになつたが,ここに示される成績は前記の研究成果をふまえたものである。その後,筆者は千葉大学神経内科に移り,先の研究成果の再確認と進展への準値をすすめているが,まだ発表段階でないので,これについてはふれない。
本稿では従来の研究データを繰返し細述することより,研究の思考過程や方向性に重点を置いて述べる。
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