Japanese
English
特集 筋萎縮性側索硬化症の病因・病態
筋萎縮性側索硬化症におけるシアン代謝
Metabolisms of cyanide in amyotrophic lateral sclerosis
稲田 雅美
1
,
亀山 正邦
2
,
加藤 智信
1
,
杉山 博
2
,
豊島 正憲
1
Masami Inada
1
,
Masakuni Kameyama
2
,
Tomonobu Kato
1
,
Hiroshi Sugiyama
2
,
Masanori Toyoshima
1
1京都大学老年科
2京都大学神経内科
1Department of Geriatrics,Faculty of Medicine, Kyoto University
2Department of Neurology,Faculty of Medicine, Kyoto University
pp.23-31
発行日 1982年1月1日
Published Date 1982/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1406204874
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はじめに
筋萎縮性側索硬化症(ALS)の成因の解明は,むつかしくいまだに完全に解決されていない。ALSは代表的な,系統変性疾患の一つであるが,なぜ主として運動系が系統的におかされるのか,また50歳代に好発するのかなどのしくみを十分に説明しうるデータはまだ得られていない。この成因解明へのアプローチを困難にしているものは,疾病の各時期における神経内代謝が検べられないことも友きな一因である。
ALSを発病初期(引金期,前臨床期),進行ないし悪化期(進行期),極度の進行期(完成期)などに分けて検索する必要がある。
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