Japanese
English
特集 神経系先天代謝異常症の症候
先天性代謝異常症における末梢神経障害
Peripheral nerve involvement in congenital metabolic disorders
埜中 征哉
1
Ikuya Nonaka
1
1国立武蔵療養所 神経センター疾病研究第一部
1Division of Neuromuscular Research, National Center for Nervous, Mental and Muscular Disorders
pp.445-454
発行日 1979年5月1日
Published Date 1979/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1406204407
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I.はじめに
先天性代謝異常症は数多く報告されているが,末梢神経が侵されてそのために末梢神経症状をみるものはそれ程多くない。しかし,症状がなくても末梢神経内に代謝産物の蓄積を形態学的に認め,診断的意義の大きなものもある。とくに電子顕微鏡的検索が広く行なわれるようになり,その異常蓄積物質の微細構造的特徴が鑑別診断の一助となつている。
本稿では代表的な先天性代謝異常症における末梢神経障害について,病理学的所見を中心として記すことにした。
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