Japanese
English
第5土曜特集 mRNAワクチンやゲノム編集で注目が集まる遺伝子治療
遺伝子治療技術を用いた疾患治療
先天代謝異常症
-――ライソゾーム病
Inborn error of metabolism
――Lysosomal disease
真嶋 隆一
1
,
奥山 虎之
1,2
Ryuichi MASHIMA
1
,
Torayuki OKUYAMA
1,2
1国立成育医療研究センター臨床検査部
2埼玉医科大学医学部ゲノム医療科希少疾患ゲノム医療開発講座
キーワード:
ライソゾーム病
,
アデノ随伴ウイルス(AAV)
,
遺伝子治療
Keyword:
ライソゾーム病
,
アデノ随伴ウイルス(AAV)
,
遺伝子治療
pp.398-401
発行日 2023年4月29日
Published Date 2023/4/29
DOI https://doi.org/10.32118/ayu28505398
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
ライソゾーム病は約50の原因遺伝子からなる先天代謝異常症である1).個々の疾患頻度は数万分の1程度と低いことが知られているが,ライソゾーム病として総称的に取り扱われる場合は約1/7,000程度であり,希少疾患のなかでは一定の頻度で発見される.主な症状は内臓性疾患,中枢神経系,骨格異常であり,全身性であることが特徴的である.治療法として骨髄移植,酵素補充療法,薬理学的シャペロン療法などが開発されてきた.本稿では近年,進展が著しい遺伝子治療について概説する.
Copyright © 2023 Ishiyaku Pub,Inc. All Rights Reserved.