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あとがき
塚越 廣
pp.432
発行日 1968年4月1日
Published Date 1968/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1406202371
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日本人は勤勉であるという話をよく聞くが,これはまつたく事実であろう。外国にいつてみても日本人ほど真面目によく勉強している人種は少ないようであつた。最近の東京のめまぐるしいほどの変りかたも,あくせくとよく働く日本的勤勉の所産のように思われてならない。このようなことはわが国が常に新しいもの,よりよいものを求めて努力する気持の表われであるかも知れない。
同じような気持が,われわれ医者の間にもあるといえるであろう。常に新しい知識を求めて内外の医書を読み,最近の外国文献を集めて自己の業績と比較し,最新の機械や技術を用いて仕事をしようと努力することなどは未知のものを追求してゆく学問の世界にあつては当然のことであり,このような努力が日本の医学の進歩に貢献するところは少なくないであろう。
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