書評
—edited by G. Lombardi—Radiology in Neuro-Ophthalmology
深井 博志
1
1東京慈恵会医科大学
pp.430
発行日 1968年4月1日
Published Date 1968/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1406202370
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- 文献概要
中枢神経系疾患の診断においてレ線所見並びに神経眼科的所見は重要な役割を果し,殊に脳神経外科においては診断の大半がこれによつて支えられると言つて良い。本書はこのような重要な意味を持つレ線所見を神経眼科的な立場からまとめた労作で,この点,類例の少ない単行本である。著者はイタリアのミラノ神経研究所放射線科主任であるが,分りやすい英文で,レ線図譜も鮮明,総頁244に対して166のレ線組写真を配し,初心者にも理解できるような心づかいがしてある。内容は10章に分かれ,各章ごとに新らしい文献を掲げて各専門医の便も計つてある。
第1章は序論で,第2章は眼窩レ線撮影の手技と読影の基本を述べている。特に陽性・陰性造影剤による眼窩造影法の手技の詳細と眼動脈撮影の解説は一読すべき価値がある。
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