Japanese
English
特集 精神医学における主観と主体
身体医学における主体性と価値観
Subjectivity and Values in Physical Medicine
尾藤 誠司
1
Seiji Bito
1
1東京医療センター総合内科
1Department of General Internal Medicine, NHO Tokyo Medical Center, Tokyo, Japan
キーワード:
Disease and illness
,
Patient-physician relationship
,
Self care
Keyword:
Disease and illness
,
Patient-physician relationship
,
Self care
pp.499-506
発行日 2019年5月15日
Published Date 2019/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405205826
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
抄録 身体の健康問題は,その問題に対して当事者が向き合う上で精神の健康問題とはやや異なる部分が存在する。その一つは「disease」としての「病気」と「illness」としての「病気」がしばしば乖離し,当事者における「病気」と,医療サービスを提供する専門家にとっての「病気」の位置付けや問題の大きさ,価値付けに対し調整が必要になるということである。それは「病気だけど病気ではない」もしくは「病気ではないが病気だ」という状況の調整とも理解できる。本稿では以上のねじれ関係を中心にしながら「患者として主体的」な存在であることについての論考を行った。
Copyright © 2019, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.