連載 学生とつくる「性の健康」講座・6
性についての価値観と語り
堀 成美
1
1聖路加看護大学看護学部基礎系看護学・看護教育学
pp.524-527
発行日 2010年6月25日
Published Date 2010/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663101489
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前回までで性の健康管理の基本である「確実な避妊」「性感染症予防」「定期健診」「ワクチン」について学びました。この4つだけで中学・高校授業の1コマは大抵終わってしまいます。知識・情報提供が専門職の最低限のミッションなのですが,人間の行動はそれだけで変容したり,変容が維持されるわけでないことがさまざまな研究から明らかにされています。対象者が情報をどう受け取り何を感じているか,今回は考えてみましょう。
性の健康管理に関わる専門職が必ずぶつかるのが“価値観”の問題です。微妙な表現の違いや伝える側の表情なども,対象は何らかの情報として受け取っています。
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