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編集後記
S. I.
pp.208
発行日 2013年2月15日
Published Date 2013/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405102396
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しばらく前に,文部科学省から簡単な調査依頼があった。年度別に査読を受けた英文論文の数を出すようにということであった。全国的な結果は公表されていないようだが,所属の機関ではものの見事に2006年,2007年あたりから右肩下がりになっていたと記憶する。しかし大学が教育研究に使っている予算は決して減ってはいない。いろいろな外部資金を合わせるとむしろ微増であろう。ただし内部での配分をみると,業績を出している教員が研究費を多く獲得し,そうでない教員はじり貧で機関内格差が広がっている。このことはどの大学でもみられる現象らしいが,これが教育研究機関にとって良いことなのか,あるいは憂慮すべきことなのか。もう少し時間をみないと答えは出ないだろう。
そのような中で,今月号も原著論文をはじめ,たくさんの論文で紙面を飾ることができたことは大変ありがたいことである。特に,研究と報告,短報,資料は本誌のメインで,日ごろより編集者一同常に気になるところでほっとしている。ただ,大学からの論文が少し減っているかもしれないとの印象もあった。
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