Japanese
English
短報
中学生における非行行為の経験率―単一市内における全数調査から
Prevalence of Delinquent Behaviors in Japanese Junior High-school Students: A census in a single city
望月 直人
1
,
岡田 涼
2
,
谷 伊織
1,3
,
大西 将史
1
,
辻井 正次
2
Naoto MOCHIZUKI
1
,
Ryo OKADA
2
,
Iori TANI
1,3
,
Masafumi OHNISHI
1
,
Masatsugu TSUJII
2
1浜松医科大学子どものこころの発達研究センター
2中京大学現代社会学部
3東海学園大学人文学部人文学科
1Research Center for Child Mental Development, Hamamatsu University, Hamamatsu, Japan
2Chukyo University School of Contemporary Sociology
3Department of Humanities, Faculty of Humanities, Tokai- gakuen University
キーワード:
Delinquent behaviors
,
Junior high-school students
,
Census
Keyword:
Delinquent behaviors
,
Junior high-school students
,
Census
pp.667-670
発行日 2011年7月15日
Published Date 2011/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405101919
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目的
青少年の非行問題は,学校内や地域における対応が必要とされる。学齢期では中学生の非行少年率が最も高く2),その教育的対応や実態把握が大きな課題となっている。
非行という言葉は,一般的には未成年の反社会的行動の意味である少年非行としてとらえられることが多い3)。少年非行は法的概念として少年法で扱われており,「①14歳以上20歳未満の少年による犯罪行為,②14歳未満の少年の触法行為,③20歳未満の虞犯」とされる。警察では,その前段階として深夜徘徊,喫煙,飲酒などを,「不良行為」と名付けている1)。非行という言葉自体が一般用語でもあるために,一般的理解と法的理解が混同して用いられることが多い。本研究では,中学生を対象とすること,その世代では窃盗などの軽微な犯罪や不良行為が多数を占めることから,深夜徘徊,喫煙,万引きなどの反社会的な望ましくない行為を非行行為としてとらえる。
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