Japanese
English
Bedside Teaching
COPD—機能診断と画像診断の乖離
The Discrepancy between Functional and Imaging Diagnoses in COPD Patients
井上 卓
1
,
松原 弘明
1
,
甲田 英一
2
,
山口 佳寿博
1
Takashi Inoue
1
,
Hiroaki Matsubara
1
,
Eiichi Koda
2
,
Kazuhiro Yamaguchi
1
1慶應義塾大学医学部内科
2慶應義塾大学放射線科
1Department of Internal Medicine, School of Medicine, Keio University
2Department of Radiology, School of Medicine, Keio University
pp.1209-1214
発行日 1997年12月15日
Published Date 1997/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404910080
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はじめに
現在,COPDのなかで肺気腫は“終末細気管支より末梢の気腔の不可逆的拡大であり,肺胞壁の破壊を伴う(ただし,明らかな線維化を伴わない)状態”と病理学的に定義される1).しかし,高分解能CTをはじめとした画像診断の発達により,ある程度形態学的な気腫性変化を生前に判定できるようになってきた.さらに肺機能とCTによる形態学的変化との関連についても研究が進められている.しかし,画像診断より推察される気腫化の程度と実際の肺機能とで乖離を認める症例も存在する.
本稿では肺野気腫性病変を中心として画像診断と肺機能との関連につき,自験例の検討を含めて考察する.
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