コーヒーブレイク
受験界との乖離
板野 聡
1
1寺田病院外科
pp.1461
発行日 2007年10月20日
Published Date 2007/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407101878
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今年の春にも,新たに医師国家試験に合格した多くの若者達が新臨床研修医制度に則った初期研修に入っていることと思います.その一方で,従来の医局はと言うと,全国で「医局崩壊」の危機が叫ばれ,各地の医療現場でも産科や小児科にみられるような「医療崩壊」が起こり始めています.先日,参加した私が所属する外科医局(ザ・ファースト)の集まりでも,これに似た状況の報告があり,時々目にする「つぎは内科と外科」といった医療崩壊のシナリオを現実のものとして目の当たりにすることとなりました.
ところで,医師になって30年近くも経つと忘れてしまっていますが,いまだに,いやわれわれの頃にも増して医学部の受験戦争は過激になっているようです.ご子息に受験生をお持ちの先生方はよくおわかりとは思いますが,大学受験の世界では今や医学部志願者10万人時代と言われるほどに医学部の人気が高まっています.
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