治療可能な病態COPD 診療の実際と展望
COPDの診断 呼吸機能によるCOPDの診断
田口 修
1
1三重大学医学部附属病院 呼吸器内科
キーワード:
加齢
,
喫煙
,
Cholinergic Antagonists
,
呼吸機能検査
,
スパイロメトリー
,
肺気腫
,
運動耐性
,
重症度指標
,
肺疾患-慢性閉塞性
,
病態生理
Keyword:
Aging
,
Pulmonary Emphysema
,
Spirometry
,
Respiratory Function Tests
,
Smoking
,
Severity of Illness Index
,
Exercise Tolerance
,
Cholinergic Antagonists
,
Pulmonary Disease, Chronic Obstructive
pp.226-229
発行日 2008年2月1日
Published Date 2008/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2008110796
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呼吸機能検査は、COPDの診断において閉塞性障害を示す1秒率<70%を得ることのできる検査として、日常診療では欠かすことのできない検査である。同時に1秒量(FEV1)の予測値に対する比率は患者の重症度を示し、その経年的な減少の幅は疾患の進行度を推定することが可能である。喫煙歴を有する成人で少しでも呼吸器症状があれば(たとえ軽微でそれが原因で医療機関を受診しようと思わないような症状でも)、日常診療の一部として呼吸器専門にかかわらず、一度呼吸機能検査を行うことが必要であるという認識に立つ必要がある。
©Nankodo Co., Ltd., 2008