Japanese
English
特集 大気環境と肺疾患
大気環境とアレルギー性炎症
Air Pollution and Allergic Inflammation
橋本 修
1
,
権 寧博
1
Shu Hashimoto
1
,
Yasuhiro Gon
1
1日本大学医学部第一内科
1First Department of Internal Medicine, Nihon University School of Medicine
pp.661-666
発行日 2000年7月15日
Published Date 2000/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404902118
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はじめに
近年,気管支喘息やアレルギー性鼻炎などの呼吸器疾患が増加傾向にあり,その原因の一つとして大気環境の汚染との関連性が指摘されている.このような大気環境汚染の原因は様々であるが,このなかで,最近注目されているものに大気中の浮遊粒子物質(suspended particulate matter:SPM)がある.SPMには種々の物質が含まれるが,このなかで,特にディーゼルエンジンからの排気ガスに含まれるディーゼル排気粒子(dieselexhaust particles:DEP)のアレルギー性炎症の発生をはじめとする生体への影響が懸念されている1〜4).
本稿では,ディーゼル排気,ならびにディーゼル排気粒子の生体への影響に関してアレルギー性炎症の発生との関連について解説する.
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