Japanese
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特集 環境因子と呼吸器疾患
環境因子と気管支喘息
The Role of Environmental Factors in The Pathogenesis of Asthma
丸岡 秀一郎
1
,
権 寧博
1
,
橋本 修
1
Shuichiro Maruoka
1
,
Yasuhiro Gon
1
,
Shu Hashimoto
1
1日本大学医学部内科学系呼吸器内科学分野
1Division of Respiratory Medicine, Nihon University School of Medicine
pp.933-939
発行日 2014年10月15日
Published Date 2014/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404200009
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はじめに
気管支喘息は,遺伝因子と環境因子が相互に関連し合い(gene-environment interactions)1),自然免疫,獲得免疫反応に影響を与え,病態を形成している.ある遺伝子型(genotype)があり,そこに環境因子が作用して疾患の表現型(phenotype)を獲得していると考えられる(図1)2).しかし,遺伝子型のみが「気管支喘息になりやすい体質」といえるのであろうか? 環境因子はこの形成過程にどのように関与するのであろうか? 本稿では,「気管支喘息になりやすい体質」の形成メカニズムに注目し,気管支喘息の表現型を獲得するに至る過程での環境因子の役割について,最近の報告および私見をふまえて考察する.
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