Japanese
English
特集 気管支喘息と気道リモデリング
気道炎症,特にサイトカイン,化学伝達物質
Airway Inflammation:Roles of cytokines and chemical mediators
中村 陽一
1
Yoichi Nakamura
1
1徳島大学医学部第三内科
1The 3 rd Departrnent of Internal Medicine, The University of Tokushima School of Medicine
pp.1093-1098
発行日 1999年11月15日
Published Date 1999/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404901991
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
近年,気管支喘息の概念は大きな変貌を遂げた.喘息は肥満細胞表面における抗原抗体反応の結果としての化学伝達物質遊離に基づく気管支平滑筋の収縮のみで説明されるものではなく,NHLBI/WHOの「喘息管理・予防のグローバルストラテジー1)」に述べられているように「慢性の炎症性気道障害で,多くの細胞,特に肥満細胞,好酸球およびTリンパ球が関与している(中略)気道の炎症は,また種々の刺激に対する気道過敏性の原因ともなる」と定義されている.すなわち,気管支喘息は「慢性気道炎症による気道過敏性亢進および気道閉塞発作」で特徴づけられる.
Copyright © 1999, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.