特集 今こそ知りたい! JAK阻害薬 適応の拡大を追いかける & 免疫系に強くなる
免疫の基礎の基礎① サイトカインによる情報伝達と炎症のしくみ
吉村 昭彦
1
1東京理科大学 生命医科学研究所 分子病態学部門
pp.167-171
発行日 2025年2月5日
Published Date 2025/2/5
DOI https://doi.org/10.15104/ph.2025020005
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Key Points
サイトカインとは細胞間の情報伝達分子である.
サイトカインを産生する細胞,受ける細胞は多種多様であるが,免疫系で重要な産生細胞の代表はマクロファージ,樹状細胞とヘルパーT細胞である.
サイトカインの主なシグナル伝達経路がJAK-STAT経路.JAKはチロシンキナーゼ,STATは転写因子であり,JAKによってリン酸化されて核に移行してサイトカインの機能を伝達する.そのほか,Ras-ERK経路やPI3キナーゼ経路も活性化される.
サイトカインのシグナルはSOCSなどにより厳密に制御される.
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