今月の主題 サイトカイン・ケモカイン
総説
サイトカインのシグナル伝達と制御機構
吉村 昭彦
1,2
,
加藤 玲子
1
,
吉田 隆文
1
Akihiko YOSHIMURA
1,2
,
Reiko KATO
1
,
Takafumi YOSHIDA
1
1久留米大学分子生命科学研究所遺伝情報研究部門
2九州大学生体防御医学研究所
キーワード:
JAK/STAT
,
サイトカイン
,
シグナル伝達
,
CIS
Keyword:
JAK/STAT
,
サイトカイン
,
シグナル伝達
,
CIS
pp.10-18
発行日 2001年1月15日
Published Date 2001/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542904658
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サイトカインの作用は細胞表面の受容体とそれに結合するJAK型チロシンキナーゼによって細胞内に伝えられる.サイトカインのシグナル伝達機構はJAK-STAT経路を中心に,その大筋が理解されようとしているが,一方でシグナルの負の調節機構やサイトカイン間のクロストークについても関心が集まってきている.サイトカインの過剰なシグナルは炎症や自己免疫疾患などに関連する.JAK-STATシグナルの負のフィードバック調節の一端がCIS/SOCS/SSIファミリー遺伝子群の研究を通じて明かにされつつある.
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