Japanese
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Current Opinion
好酸球性肺疾患
Eosinophilic Lung Disease
権 寧博
1
,
橋本 修
1
,
町野 達也
1
,
堀江 孝至
1
Yasuhiro Gon
1
,
Shu Hashimoto
1
,
Tatsuya Machino
1
,
Takashi Horie
1
1日本大学医学部第一内科
1First Department of Internal Medicine, Nihon University School of Medicine
pp.1025-1029
発行日 1999年10月15日
Published Date 1999/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404901980
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好酸球性肺疾患をめぐる最近1年間の話題
今日,好酸球は気管支喘息,アレルギー性気管支真菌症や急性・慢性好酸球性肺炎などのアレルギー性疾患への関与ばかりでなく,肺線維症や慢性閉塞性肺疾患など種々の肺疾患の病態への関与が示唆されてきている.
好酸球の生物学的機能の解明を目的とした研究領域においては,サイトカインやケモカインの好酸球活性化のメカニズムについて,分子生物学の発展に伴ってさらに詳細が明らかにされつつあり,それに伴ってアレルギー性炎症成立の分子実体が徐々に解明されつつある.特に好酸球の生物学的機能に重要な役割を果たしていることが知られているInterleukin −5(IL−5)と種々のRANTES,エオタキシンなどのchemotaxis活性を有するケミカルメディエーターの個々の役割に加えて,さらにそれぞれのクロストーク的な相互作用についての研究が積極的になされるようになってきており,今後,アレルギー性炎症の病態の解明や治療法の開発に向けて重要なテーマとなりつつある.
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