Japanese
English
特集 肺疾患とレドックス
間質性肺疾患とレドックス
Redox of Interstitial Pulmonary Disease
権 寧博
1
,
児浦 利哉
1
,
橋本 修
1
Yasuhiro Gon
1
,
Toshiya Koura
1
,
Shu Hashimoto
1
1日本大学医学部第一内科
1First Department of Internal Medicine,Nihon University School of Medicine
pp.113-120
発行日 1999年2月15日
Published Date 1999/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404901840
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はじめに
酸化ストレスに対する応答反応や防御機構として,生体内には種々の還元装置が存在している.生体内における酸化還元反応の制御機構(レドックス制御)は,単なる酸化ストレスの中和反応としてではなく,近年,ストレスシグナルの発生装置としての役割を積極的に担うことが明らかになりつつあり,種々の病態形成への関与が示唆されてきている.
本稿においては,レドックス制御機構とその破綻が肺傷害,特に間質性肺疾患の病態形成に果たす役割について,現在われわれが検討しているチオレドキシンを中心に解説する.
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