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Current Opinion
慢性期喘息の治療*—吸入ステロイドと気管支拡張剤を中心に
Recent Progress in Treatment of Chronic Asthma
近藤 哲理
1
Tetsuri Kondo
1
1東海大学医学部呼吸器内科
1Department of Respiratory Medicine, School of Medicine, Tokai University
pp.387-391
発行日 1999年4月15日
Published Date 1999/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404901882
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慢性期喘息の治療をめぐる1年間の話題
気管支喘息の病態研究の進歩に伴って,喘息の定義は気道の可逆的収縮から好酸球浸潤を伴う慢性の気道炎症へと変化した1).1992年には新しい喘息の定義に基づく診断と治療のガイドライン(コンセンサスレポート)1)が発表され,この後にも同じ概念上に位置する多くのガイドライン(WHO,日本アレルギー学会,等)が発表されている.
喘息の定義の変化によって,診断では喀痰中の好酸球比率などが重視されるようになったが,診断における気道の過敏性と可逆的収縮,すなわち喘息発作の重要性が失われたわけではない.
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