Japanese
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Current Opinion
冠動脈疾患の治療—HMG-CoA還元酵素阻害薬を中心に
Treatment of Coronary Artery Disease:Statin Therapy Improves the Prognosis
赤石 誠
1
Makoto Akaishi
1
1北里研究所病院内科
1Department of Medicine, Kitasato Institute Hospital
pp.393-398
発行日 1999年4月15日
Published Date 1999/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404901883
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冠動脈疾患の治療をめぐる1年間の話題
冠動脈疾患の治療は,薬物治療,カテーテルインターベンション,外科手術の3つが柱である.この原則は現在でも変化はないが,その内容は大きく変化しつつある.
今まで冠動脈疾患の薬物治療といえば狭心症の治療を意味し,β遮断薬,カルシウム拮抗薬,硝酸薬が主体であった.安定たた労作性狭心症に対たてアスピリンの使用が心事故を予防することが示され,アスピリンも冠動脈疾患の薬物治療に不可欠なものとなり,広く使用されている.最近は血清コレステロール値を低下させることによる心血管疾患イベントの予防が話題となっている.
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