Japanese
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Bedside Teaching
突然死予防における電気生理検査—Electrophysiologic Study:EPSの位置づけ
The Role of the Electrophysiologic Study:EPS for prevention of sudden cardiac death
庭野 慎一
1
,
北野 義和
1
Shinichi Niwano
1
,
Yoshikazu Kitano
1
1北里大学医学部内科
1Department of Internal Medicine, Kitasato University School of Medicine
pp.379-385
発行日 1999年4月15日
Published Date 1999/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404901881
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はじめに
突然死の直接的原因の多くは不整脈によると考えられるが,致死的不整脈を含む各種不整脈の機序や病態の解明,治療手技の発達において心臓電気生理検査(EPS)は近年特に重要な役割を果たたてきた.心臓に電極カテーテルを挿入して刺激ないし記録を行うという共通の手技に基づきながら,その検査手法は実に多岐にわたっているが,その目的からは①焼灼治療などを目的とした頻拍起源の同定,②治療効果判定(予防治療の効果確認ないし抗頻拍機器の動作確認),③心事故の危険性評価と予後予測に大別することができる1).
本稿においては,③の危険性評価に焦点を当て,心臓突然死の予防ないし予測におけるEPSの有用性と限界について考案する.
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