Japanese
English
綜説
気道分泌
Airway Secretion
志村 早苗
1
Sanae Shimura
1
1東北大学医学部第一内科
1Department of Internal Medicine I, Tohoku University School of Medicine
pp.359-369
発行日 1998年4月15日
Published Date 1998/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404901673
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はじめに
正常気道では気道分泌は本来,外界からの異物,細菌などに対しての防御機構として働いているものであるが,病的な気道では過剰な気道分泌物が痰として喀出されるとともに気道内貯留をもたらして易感染性や気道閉塞を生じる.ここでは気道分泌の気道防御機構としての側面と慢性気道疾患での気道分泌異常の意義を中心に総説したい.喀痰は細胞診を含めた種々の呼吸器疾患の診断に用いられているが1〜3),その点は紙面の都合上,割愛させていただく.
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