特集 「咳嗽」と「喀痰」を診る
Ⅱ.咳嗽・喀痰を来す主な疾患
人工呼吸器使用時の気道分泌管理はどうすべきか
倉橋 清泰
1
1国際医療福祉大学医学部麻酔・集中治療医学講座
pp.484-488
発行日 2018年8月1日
Published Date 2018/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1437200172
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Point
・生理的には気道上皮の繊毛運動や咳嗽反射により気道浄化が行われているが,人工気道があるとそれらが障害され,気道の狭窄や閉塞,呼吸器感染のリスクとなる.
・侵襲的人工換気中は適宜気管吸引を行う.気管吸引に禁忌はないが,吸引に伴う有害事象があるため必要最小限にとどめる.
・吸引チューブのサイズ,挿入長,操作時間などには推奨されるものがあるので,それらを参照する.
・気道分泌物を適切に除去するためには,吸入気の加温加湿,無気肺の予防,体位ドレナージなど,吸引以外にも人工換気における基本的な配慮が重要である.
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