増刊号 総合力で対応するEmergency/Intensive Care Medicine
第1章 重症患者の基本であるABCDの評価を深めるための生理・解剖学
1 気道:気道の解剖と気道確保
菅井 七海
1
,
岩永 航
1
1浦添総合病院救急集中治療部
キーワード:
気道緊急
,
輪状甲状靱帯切開
,
完全閉塞/不完全閉塞
,
気道確保法
,
窒息解除法
Keyword:
気道緊急
,
輪状甲状靱帯切開
,
完全閉塞/不完全閉塞
,
気道確保法
,
窒息解除法
pp.10-15
発行日 2025年4月1日
Published Date 2025/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.002576990620040010
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POINT
●気道緊急は1人で対応しない:麻酔科医や救急医,外科医などの応援を依頼し,緊急症例に慣れた看護師の協力も依頼する.また,必要に応じて患者をICUやERに移動することを考慮する.
●気道管理に必要な解剖を覚える:気管挿管時に確認できる理想的な視野を記憶する.また,万が一“cannot intubate,cannot ventilate(CICV)”に陥ったときを想定し,輪状甲状靱帯切開や気管切開の切開部位を記憶しておく.
●ABCD評価で迅速な診察,対応を行う:特に完全閉塞と不完全閉塞の早期認識が重要である.不完全閉塞でもSpO2が低下しない可能性があることに注意する.

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