Japanese
English
綜説
左室壁運動をめぐって—局所心筋機能と壁運動の基礎的理解と臨床応用
Left Ventricular Wall Motion:Basic concepts and clinical aspects
赤石 誠
1
Makoto Akaishi
1
1慶應義塾大学医学部中央臨床検査部心機能室
1Department of Clinical Laboratories, School of Medicine, Keio University
pp.1128-1138
発行日 1993年12月15日
Published Date 1993/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404900773
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局所心機能の評価は,局所の負荷を正確に判定できないこと,臨床的に局所の心筋長あるいは局所の壁厚を十分な精度をもって測定することは不可能であることより,左室全体の機能の評価に比べて困難である.この局所心機能の評価法に関しては後藤1)が詳細な総説を書いている.
実際の臨床の現場で,我々が使用している局所心機能評価法は心室壁運動の評価である.壁運動を観察する手段としては,心エコー図,放射性アイソトープを用いた心室造影,造影剤を用いた心室造影などがある.この心室壁運動を評価するうえでは局所心筋の収縮弛緩運動を理解する必要がある.
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