Japanese
English
解説
気道反応性とCOPDの予後
Airway Responsiveness and the Prognosis of Chronic Obstructive Pulmonary Disease
石田 喜義
1
,
福地 義之助
1
Kiyoshi Ishida
1
,
Yoshinosuke Fukuchi
1
1東京大学医学部老年病学教室
1The Department of Geriatrics, Faculty of Medicine, University of Tokyo
pp.321-324
発行日 1991年4月15日
Published Date 1991/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404900252
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はじめに
「気道反応性」という用語を,英語における[Air-way Responsiveness]の訳語と考えれば,最近は「気道過敏性」と同様な意味合いで使われることが多くなってきた.したがってそれは,気道平滑筋の収縮Agonistに対する気道の収縮反応性を指すことが多いということである.しかし,「気道反応性」という言葉を字義のとおりに解釈すれば,それは「気道」の「反応性」である.気道は何らかの刺激に応じて「収縮」するか「拡張」するかあるいは「不変」であるかのいずれかの反応を示すであろうから,「気道反応性」という用語は,気道の拡張反応をも含めた概念として一般的化して考えることもできる.
本稿では「気道反応性」を,「何らかの刺激に対する気道の収縮または拡張反応性」というように解釈して議論する(訳語のことに関していえば,「気道過敏性」にしてもふつうは[Airway Reactivity]を指すことが多いが,[Airway Reactivity]という用語自体も,字義どおりに考えれば,「気道反応性」である).
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