Japanese
English
解説
気道反応性の亢進—その機序と検出について
Bronchial hyperreactivity:etiology and methods for detection
杉田 實
1
,
北田 修
1
,
佐藤 婦美子
1
Minoru Sugita
1
,
Osamu Kitada
1
,
Fumiko Sato
1
1兵庫医科大学第5内科
1Department of Internal Medicine, Hyogo College of Medicine
pp.507-514
発行日 1985年4月15日
Published Date 1985/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404204650
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気管支喘息の特徴の1つに種々の物理的,化学的,薬理学的刺激に対する気道の過敏性があげられる。アメリカ胸部疾患学会による気管支喘息の定義1)によれば,"各種刺激に対する気道の反応性の亢進と努力性呼出障害が認められ,それが自然に,あるいは治療によって変化する"とされており,気道反応性の亢進の証明が診断の1つの根拠になっている。
気管支喘息の診断は通常,病歴や理学的所見から容易な場合が多い。しかし,時には,病歴より気管支喘息が疑われても非発作時の患者を診察して気管支喘息と決めつけるのは困難な場合もありうる。この様な場合,被検者の気道反応性の亢進を証明することは気管支喘息の診断にとって十分条件とはいえないが,必要条件となる。
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