Japanese
English
解説
CFV(定常流換気)のガス交換メカニズムと並列不均等
Gas transport mechanism and parallel inhomogeneity in constant flow ventilation (CFV)
山田 芳嗣
1
Yoshitsugu Yamada
1
1東京大学麻酔学教室
1Department of Anesthesiology, Faculty of Medicine, The University of Tokyo
pp.329-336
発行日 1990年4月15日
Published Date 1990/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404900125
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Constant flow ventilation(CFV,定常流換気法)とは,左右の主気管支内に挿入した細いカテーテルを通して高流量のガスを吹送することによって,肺・胸郭の運動をまったく行わずに適正換気を維持する人工呼吸法である。CFVでは定常流が連続的に供給されるだけでcyclicな呼吸運動を全く伴わないため,bulk flowによる呼吸ガスの出入りという通常のガス交換メカニズムは存在しえず,かわってCFV特有のメカニズムが存在する必要がある。また,CFVのガス交換の特徴として,肺内換気分布が非常に不均等であることが知られているが,これもCFV特有のガス運搬メカニズムと関わっている。本稿では,CFVについて,ガス交換メカニズムと換気の肺内不均等分布を中心に解説する。
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