Japanese
English
特集 呼吸機能の不均等分布
流量—気量曲線(V—V curve)と不均等換気
V-V Curve and Uneven Ventilation
山林 一
1
,
原 弘道
1
,
木村 謙太郎
1
Hajime Yamabayashi
1
,
Hiromichi Hara
1
,
Kentaro Kimura
1
1大阪府立成人病センター内科
1Center for Adult Disease, Osaka
pp.635-637
発行日 1971年8月15日
Published Date 1971/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404202290
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はじめに
慢性閉塞性肺疾患においては,換気の不均等分布が病態生理の主役を演じていることが多い。換気の不均等分布を簡単に測定する方法として,従来臨床的には,N2の洗出曲線の分析が用いられている。一方換気障害の検出法として,流量—気量曲線(V—V curve)が近年再検討され,呼出後期における曲線の形状は,末梢気道の状態,すなわち末梢気道の時定数の大きさと,その分布を鋭敏に反映するものとして,疫学的にも臨床的にもひろく用いられる気運にある。
本研究は,V—V curveの分析より得た指標と,同時に測定した一秒率,N2洗出曲線分析による不均等換気の指標との相関を求め,分布をも含めたV—V curveの換気障害測定法としての有用性について検討したものである。
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