Japanese
English
特集 呼吸機能の不均等分布
換気血流比不均等分布
Ventilation Perfusion Unevenness
大塚 洋久
1
Hirohisa Ohtsuka
1
1慶応義塾大学医学部内科学教室
1Department of Medicine, School of Medicine, Keio University
pp.675-680
発行日 1971年8月15日
Published Date 1971/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404202295
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はじめに
肺胞レベルでのガス交換障害の要因としての換気血流比不均等分布の意義については近年ようやく認識されるようになったが,これを評価する手段についてはなお検討すべき問題点が残されている。われわれは換気血流比不均等分布を評価する手段として肺胞気と動脈血のガス分圧の差(AaD)をとりあげて検討をくわえた。指標ガスとしてはO2とN2を用いた。AaDの測定方法の詳細についてはすでに報告したので省略させていただく。本報告ではAaDの測定誤差と正常値について検討し,また肺疾患患者のAaDについて呼吸不全の病態との関連においていくつかの問題点を指摘した。
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