連載 症例で学ぶ非結核性抗酸菌症・4
肺MAC症治療薬による副作用出現時の対応(1)肝機能障害・薬疹
鈴木 翔二
1
,
長谷川 直樹
2
,
倉島 篤行
3
,
森本 耕三
3
1慶應義塾大学医学部呼吸器内科
2慶應義塾大学医学部感染制御センター
3公益財団法人結核予防会複十字病院呼吸器センター
pp.377-381
発行日 2016年4月15日
Published Date 2016/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404205940
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症例1(図1):70代女性.147.3cm,59.7kg.
現病歴:健診の胸部単純X線写真で異常を指摘され,呼吸器内科を受診した.胸部CTでは左下葉に空洞影が見られ,喀痰検査でMACが2回培養陽性となり,肺MAC症と診断した.リファンピシン(RFP)450mg/日,エタンブトール(EB)750mg/日,クラリスロマイシン(CAM)800mg/日で治療を開始し,4週間後に再診とした.
再診時の血液検査で,ALT 83U/l,AST 79U/lまで上昇していた.特に症状は出現していない.
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