特集 その知見は臨床を変える?—エキスパートが解説! 内科における最新論文
感染症
肺MAC症に対する最新の治療法
森本 耕三
1,2
1公益財団法人結核予防会 複十字病院呼吸器センター
2長崎大学大学院医歯薬学総合研究科臨床抗酸菌症学
キーワード:
肺非結核性抗酸菌症
,
肺MAC症
,
アリケイス®
,
リポソーマルアミカシン混濁液
Keyword:
肺非結核性抗酸菌症
,
肺MAC症
,
アリケイス®
,
リポソーマルアミカシン混濁液
pp.46-49
発行日 2024年1月10日
Published Date 2024/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402229364
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
Point
◎肺非結核性抗酸菌症の治療は,『成人肺非結核性抗酸菌症化学療法に関する見解—2023年改訂』を参考に行う.
◎喀痰塗抹陽性あるいは空洞が存在する症例では,watchful waiting(注意深い観察)よりも治療を開始することが推奨されている.
◎週3回療法,エタンブトール(EB)の減量,リファンピシン(RFP)の減量やRFPを除いた治療(マクロライド+EB)により,治療継続率を高めていく.
◎アリケイス®(アミカシンリポソーム吸入用懸濁液)は,嗄声などの局所の副作用頻度が高いが,マネジメント可能なことが多く,さまざまなリソースを使って導入・マネジメントする.
Copyright © 2024, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.