Japanese
English
特集 呼吸器疾患の診断のロジック
全体の検査法の組立て
Clinical application and evaluation of pulmonary function tests
吉田 稔
1
,
石橋 正義
1
,
有冨 貴道
1
Minoru Yoshida
1
,
Masayoshi Ishibashi
1
,
Takamichi Aritomi
1
1福岡大学内科学第2
1Department of Internal Medicine II, Fukuoka University
pp.961-969
発行日 1987年9月15日
Published Date 1987/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404205119
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はじめに
呼吸機能検査は呼吸器系の病態生理学的特徴の検出を目的とするものである。これらにより検出された機能的異常と,呼吸器系の病理形態的変化とは必ずしも一致するものではなく,且つ肺病変の質的診断までを可能にすることはまれであり,おのずから限界があるといえよう。
しかし,最近の呼吸機能検査法の著しい進歩により,機能障害のより詳細な把握ができるようになり,肺の機能と形態の関連性についてある程度の検討がなされるようになりつつある。つまり,今日,呼吸機能検査は種々の呼吸器疾患の病態の把握,診断に重要な役割を占め,必須なものとなってきたといえよう。
そこで本稿では,臨床の場における呼吸機能検査の適応,検査法の全容,検査法の選択,進め方,組立てのロジックについて概説したい。
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